貯金アプリfinbee(フィンビー)、物価高における貯金の実態調査を実施 20代の約半数が貯金額100万円未満に、「旅行」に費やすお金が最も減少 家計不安から「資産運用」「将来への貯金意識」が上昇 〜 貯金を増やす手段では「ポイ活」が30代に圧倒的人気 〜
貯金アプリ「finbee(フィンビー)」を開発・運営する株式会社ネストエッグ(本社:東京都千代田区、代表取締役:田村栄仁)は、10月17日の「貯蓄の日」にちなみ、「貯金・お金」に関する調査を実施。(調査期間:9月27日~9月29日)貯金額、貯金目的の経年比較、コロナ禍前後で増減した支出、行動規制緩和後に増やしたい支出、お金に関する価値観、行動について世代別に調査いたしました。
▼世帯貯金額比較
■調査結果トピックス ●2020年から比較すると全体では300万円以上の合計額が43%から49%となり6pt増加。 ●2021年-2022年比較では、20代の貯金額が減少。40代~60代では300万円以上の貯金が増加。 20代の約半数が100万円未満の貯金額に留まった。 物価高による家計支出割合の高騰により、特に若年層において貯金に回せる額が減少していることが要因か。 ●20代の「旅行貯金」が全世代で最も減少、5割ダウンした一方、「趣味・嗜好」は増加。 ●全世代で貯金目的における「資産運用」の割合が増加。30代、50代は約2倍の結果に。 ●今年に入って増えた支出として、物価高の影響がダイレクトに現れる「食費」増加が全体で5割に上った。また昨年から値上げが続いている「光熱水道費」も4割強が増加したと回答。 ●今年に入って減った支出には、「旅行」「外食」「交際」「被服」が上位を占める。「外出・人との交流」をまだ控えている様子が反映される結果に。 ●加えて、20代、30代の「貯金」支出が減少。値上げ・物価高の影響から家計支出が多くなり、若年層において貯金に回す余裕がない傾向が出ている。 ●1ヶ月の平均貯金額は2万8076円。21年度の貯金額は4万3252円。月次貯金額が昨年比2万円以上減少。 ●お金に関する価値観(将来重視派、現在重視派)は、2021年時は「どちらでもない」が最多だったが、2022年は「将来重視派」が最多に。将来への不安が強くなり、「今を楽しむことを我慢しても、将来のためにお金を貯める」意識が強まっていることが伺える。 ●現役世代(20代~50代)では「ポイ活」が貯金を増やす手段として定番化。特に30代には圧倒的にポイ活が人気で、半数以上の54%が行っている。また、現役世代すべての年代で約25%が「不用品を売る」ことで現金を得て、貯金を増やしている。フリマアプリの普及などリユース市場の拡がりが見てとれる。■調査結果詳細(2021年~2022年比較)● 世帯貯金額の推移 · 20代は100万円以下が9pt増加(38%→47%)、300万円以上が8pt(62%→54%)減少。 · 20代の約半数が100万円未満の貯金額に留まった。300万円以上の貯金額が減少していることからも、物価高の影響により若年層の間で貯金に回せる額が減っていることが伺える。 · 40〜60代は300万円以上の貯金額割合が増加。特に50代の500万円〜1000万円は大きく増加している(8pt増の20%)。● 貯金目的について · 全体で「生活費」「資産運用」が3pt増加、「旅行」「住宅購入」が2pt減少。 · 全世代で「資産運用」が増加。収入が伸び悩むなか、資産を増やすことへの関心の高さが伺える。特に30代、50代は約2倍の結果に。 · 20代で「旅行」が最も減少(▲6pts減の8%)。30代以外は全世代で減少していることから、旅行需要の本格回復まではまだ時間がかかるものと思われる。● 貯金方法について · 「銀行の自動積立・定期預金」が最も多く、次いで「口座移し替え」「投資運用」が人気。 · 20代の6.3%が「貯金アプリ」を活用して貯金している。● 目標金額を達成するための貯金ルール(世代別比較) · 「先取り貯金」「500円玉貯金」「不用品を処分する」が前世代で人気。 · 30代40代は「不用品を処分する」が「500円玉貯金」を上回っており、フリマアプリの普及などリユース市場の拡がりが見てとれる。 · また30代は、「推し貯金(※1)」「歩数貯金(※2)」「365日貯金(※3)」「カレンダーの数字貯金(※4)」といった、エンタメ性があり、自分の趣味・嗜好に合わせたルールでコツコツ貯める貯金をしている人が多い。 ※1.推し貯金: 好きなアイドルやキャラクターなどが活動をしたときに、推しへの気持ちを貯金する貯金 ※2.歩数貯金:1,000歩歩く毎に100円貯金など歩いた歩数に連動して貯金 ※3.365日貯金:1~365までの数字から1日1回、好きな数を選んで同額を貯金 ※4.カレンダーの数字貯金:1日は1円、2日は2円というように日にちに合わせて貯金● 1か月の月収と項目別費用(世代別比較) · 全体で平均月収が約2万5000円(2万4765円)減少。 · 世代別では3世代(30代〜50代)が減少、2世代(20代、60代)は上昇。 · 月毎の平均貯金額は2万8076円。21年度の貯金額は4万3252円。月の貯金額が昨年比2万円以上減少世代別月収比較2022年度支出内訳 (項目別費用の定義) ・日用品費:被服費、医療健康費 ・余暇費:交際費(家族以外との外食含む)、趣味にかかるお金(旅行は除く) ・その他:交通費、通信費、教育費● 物価高が強まった今年(22年)と昨年(21年)を比較して支出が増えた項目(世代別比較) · 全世代共通で、1位が「食費」、2位が「水道光熱費」という結果。 · 物価高の影響がダイレクトに現れる食費の増加が全体で5割に上り、また昨年から値上げが続いている光熱水道費も4割強が増加したという結果となった。● 物価高が強まった今年(22年)と昨年(21年)を比較して支出が減った項目(世代別比較) · ランキング上位が「旅行」「外食」「交際」「被服」など、まだ「外出・人との交流」を控えている様子が反映される結果となった。 · 20代、30代では「貯金」が減少。値上げ・物価高の影響から家計支出が多くなり、若年層において貯金に回す余裕がない傾向が出てきている。● 今後、増やしたい項目(世代別比較) · 現役世代(20代~50代)すべてで「貯金」が1位。家計支出があがっているなかで、家計不安から貯金意欲が高まっている。 · 支出が減った項目1位だった「旅行」が2位。時流的にも家計的にも我慢が続くなか、「旅行」への意欲は高いことが伺える。● お金に関する価値観(世代別比較)(※6) · 全体では、「将来重視派」を選択する人が最多で、次いで「どちらでもない」が多かった。世代別では50代、60代を除く年代で同様の結果。 · 21年時は「どちらでもない」が最多だったため、物価高の影響で家計支出が多くなり「今を楽しむことを我慢しても、将来のためにお金を貯める」意識が強まっていることがわかる。 ※6.聴取方法、集計方法 A:将来重視派(今を楽しむことを我慢しても、将来のために貯金したい) B:現在重視派(将来のことより、今を楽しむためにお金を使いたい) 自身がどちらのタイプに近いかを回答してもらい、それぞれのTOP2をまとめて集計。● 貯金を増やすために(お金を有意義に利用するため)におこなっていること(世代別比較) · 現役世代(20代~50代)ではポイ活がお金を増やす手段として定番化しており、特に30代には圧倒的に人気で、半数以上の54%が行っていた。 · フリマアプリの普及などで、現役世代(20代~50代)のすべての年代で約25%が「不用品を売る」ことで現金を得て、貯金に回している。 · 30代以上では、「衝動買いを抑える」人が4割以上いた。 · SNSで増加しているお金に関する情報発信を、特に20代が積極的に活用。 · キャッシュレス決済の利用率は全年代で約3割だが、一番利用率が低かったのはデジタルネイティブ世代の20代であった。■調査概要 ・調査期間:2022年9月27日~9月29日 ・調査方法:インターネットリサーチ ・有効回答数 1,000名(全国、20~60代男女、各性年代200名ずつ) ■ネストエッグ代表取締役 田村栄仁コメント コロナ禍に加え、近年の中では未曾有ともいえるレベルの円安に起因する物価高という環境下、特に若年層におけるお金に対する感度はより高まりつつあることが今回のアンケートで伺えました。当社が提供するfinbeeアプリの利用を通してより解像度高く現況を捕捉しつつ、ユーザーの不安解消やスマートなお金の貯め方・使い方をサポート出来るよう、今後も取り組んで参ります。